《MUMEI》 そら──ちょっとは構って欲しい気持ちはあるよ? あるけど──アンタにそないな事言うたらまた調子乗るやん? 「いつでも呼んで下さって構いませんよ、お嬢様」 「さっき忙しい言うたやん」 「それとこれとは別ですから」 「どないな理屈やねん‥」 とか言うときながら、内心嬉しかったりする。 やっぱ好きなんやなぁ、あたし。 「ほな──ご馳走さん」 部屋戻ってから、昨日の夜の事思い出して──。 また眠れへんかったら今日も一緒に寝てもらおかな〜なんて思とった。 たぶん──余計眠れへんくなってまうんやろけどな──。 まぁ、たまにやったらええかも。 ──アイツと話するんは楽しいし。 前へ |次へ |
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