《MUMEI》 間抜け理事長と鬼畜校長8「高橋には、一年間男として生活してもらう」 「ご、ごめんね。まこちゃん」 …理事長って校長より偉いはずなのに 誠治さん、弱っ じゃなくて 「何でそんな話になったんだよ。第一、俺もう他の連中に会っちゃってんだけど」 ダイヤの幹部とか、さっきの鈴木先輩とかさ 「大丈夫だ。奴らには、高橋が男だと言ってある。 それに、お前が女って方が違和感あるぞ」 ニヤニヤしながら言う楓校長と キラキラした笑顔で頷く誠治さん …どーせ、俺は女に見えないよ 身長は169だし 髪は短いし 胸、ねーし 声も低めだし 口調、こうだし 実際しょっちゅう男と間違えられるし 夜の街では、男のフリしてたし …顔は隠してたから、ダイヤの連中も俺の正体に気付かなかったけどさ つーか、バレたらややこしくなるから、面倒くさい 「まこちゃん? 続き、いい?」 「あ、あぁ」 「ちゃんと聞いてなかったら、………」 「聞くよ」 つーか、その沈黙、マジ怖いから 「じゃ、じゃあ続きね」 …楓校長、面倒くさくなって説明誠治さんに押し付けたな 前へ |次へ |
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