《MUMEI》

窓の外には、マンションの高層階から見下ろす、多摩丘陵の新興住宅街が拡がっていた。



それは大地に星を散りばめたように、キラキラと煌めいている。



まるで悩める者に癒しを与えるかの如く、カレーパンマンを誘っているようだった…。



カレーパンマンは、妻とのセックスを終えたままの、誰にも見せられない姿で、ベランダに出た…。



すると―――…



満天の星空の下、寒風が男の肌から容赦なく体温を奪ってゆくと、わずかに残っていた眠気すら失われていった…。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫