《MUMEI》 間抜け理事長と鬼畜校長10…仕方ない。また、これで おもむろにスリッパを脱いだ 「今この学園にいるのは、ホモと女嫌いと女恐怖症と女アレルギーと 鈴木と絶倫と野生児だ」 スリッパを構えた瞬間、楓校長が口を開いた ちなみに、誠治さんは うっとり顔で、楓校長の腕の中にいる このバカップルは、再び俺を放置して、いちゃつき出したのだ 「…で?」 それがどうした? 「それを知ってて女子校の連中は入学してくる」 「何で?」 「家柄と、顔がいいから。それに、女共は自分に自信を持っている」 …スッゲー自信 「だが、すぐに受け入れられない男が殆んどだ」 だろーね 「そこで、お前の出番だ」 「は?」 何で? 「女らしい女ばかりの中に、男前な女のお前は、男に『こんな女もいるのか』と思われる」 「けなしてる?」 「ほめている」 どこが!? 「だが、まず『女』というだけで、受け入れられない。 だから、男装してもらう。 そして、一年経ったら『実は女だった』と、全校生徒の前で暴露する」 「嫌だ」 前へ |次へ |
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