《MUMEI》
高橋誠について3
一ノ宮次朗視点


とにかく、変なヤツ


それが、第一印象


名門一ノ宮家に生まれ、何不自由なく育った


美しい、僕。


そんな僕を無視するなんて、あの子


高橋誠が初めてだった。


おまけに何故かダイヤの事知ってるし


ジャックから、高橋がダイヤの拠点の近くに住んでるの聞いたけど


資料で見る限り、見覚えも無いし


不良やチームに興味がありそうにも全く見えない。


「「変なヤツ…」」





「「はぁ!?」」


あ、あり得ない!


あり得ない!あり得ない!


「僕が椿なんかとハモるなんて!」


こんな絶倫キングバ会長と!


「こっちのセリフだナルシー!」

「な!」


ナルシー!?


僕が美しいのは紛れもない事実だろ!?


それから、僕と椿は、ジャックが止めるまで、生徒会室で怒鳴り合った。


あれもこれも全部高橋誠のせいだ!


無邪気に笑った顔が可愛かったとか、絶対錯覚だから!


絶対可愛いのは僕だから!

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