《MUMEI》

うっとりとして彼女の膝を撫でようと手を伸ばした瞬間、突然耳の中に何か固いものが入ってくる感覚がした。

「ォ…オォゥ…///」

それは今まで感じた事が無いくらい、くすぐったくて…ゾクゾクするくらい気持ち良いい…///

「んぁ〜///」
「動くなよドンムーヴ…鼓膜突いちまうぞ」
「ォ…オーケェイ///」

ゴソゴソと耳の中を掻き回される感覚に全身がモゾモゾして、思わず両手が前に出て動物のようにモゾモゾと宙をかいてしまう。

「ンォォ…///」
「お前、実家の猫みたいだな…あぁ…ユールックスライクキャット(お前猫みたいだな)」
「んん…ァ///」

猫みたいだと言われれば、確かにそうかもしれないけど…。

身体が勝手に動いてしまうので、その行為を止める事は出来なかった。

「ほら反対側向け、ターントゥヘッド!」

耳から棒みたいなのが抜けると、さくらは僕に頭を回せって言ってきた。

だけど…。

さっきのが気持ち良すぎたせいで、頭の中がウットリぼんやりとしていて僕の動きはのろまな動物のようになっていた。

「んぁぁ…♪///」
「ったく…」

緩慢な僕の動きをを見ていたさくらは僕の頭と肩を掴むと、まるで羊の毛刈りをするかのようにグルンとひっくり返してきた。

「おぉうッ…///」

今までさくらに向かって背中を向けていた僕の身体がひっくり返され、目の前にはさくらの……。

「何じっと見てんだよ」
「…ぇ…///」

さくらのお腹というかあの辺が僕の目の前にあって、嬉しいことに頭のすぐ上にはあの大きなおっぱいが揺れていた。

「…別に…見ててもいいけど」

さくらが動く度にそのおっぱいが、心地よい重さで僕の頭に乗っかってくる。

僕はまた耳の中を掻き回されて、また猫のようになりながら両手をバタバタさせていた。

(あぁ…コレは……天国だ…///)

目の前から香る彼女の香りは、とても芳しくて頭の中までとろけそうなくらい良い香りだった。

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