《MUMEI》
エースの笑顔2
八坂 椿視点


「エースが笑った…」


さっきまで俺にキャンキャン吠えてたナルシークイーン副会長が呟いたが


本人は全く無自覚らしい


近くにいたジャックは、何かを考えていたが


結局わからず、生徒会室を出ていった。


…多分、クイーンもわかってない


俺は


にやけそうになる顔を、必死でこらえた


ワリーな、エース


俺、わかっちまったぜ?


だってお前が笑うのって





『アイツ』絡みの時じゃねーか


俺とお前はしょっちゅう単独行動とるから


よく『アイツ』と遭遇したよな


そんで、このタイミングで笑うって事は


あの変なヤツ


高橋誠が


『アイツ』と関係あるからだろ?


神出鬼没で


どこのチームにも属さない


正体不明の『アイツ』


…ジョーカー


男でも女でも、関係ねー


見つけたら


俺のモノだ


何しろ俺は、キングだからな

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