《MUMEI》
ネオンとクーの想い
「…ネオン?」

「あ、ごめんなさい。とにかく、アタシは一応あの子の情報明日から調べてみるわ」


ネオンは優秀な情報屋で、ハッキングも得意としていた。


「それで、もしも危険な感じだったら、あの子は警察に保護してもらいましょう?

大丈夫なら、あの子の意見を尊重すればいいし」

「…うん。じゃあ、あの子が『帰りたい』って言ったら

…帰す」

「いい子」


ネオンはクーの頭を撫でた。


とにかく、この子を守りたい


ネオンはそう思っていた。


そして、クーは


とにかく、あの子を守りたい


バスルームの方を


少女の方を見ながら、そう思っていた。


「オラ、飯だぞ!」

「だからアンタはその言葉遣いどうにかしなさいよ」

「ウッセーな」


シリアスな雰囲気を破壊しながらアルゴンは


和食を並べ始めた。


今の時代、庶民はサプリやゼリー飲料で食事を済ませるのが一般的だが


クーは、お風呂の次に食事を大切にしていた。


それに、クーの給料は、かなり良かった。


それは、クーがこの時代ならではの職業についていたからだった。

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