《MUMEI》
鎖に繋がれた死竜の王
アティは鎖に繋がれた竜の目の前に立っていた

「龍神?」

「龍神だぁ?」

「喋った!」

「喋っちゃ〜悪いかい?お嬢ちゃん」

「あなたは誰?」

「俺様は死竜の王アルテマ」

「死竜?」

「あぁ、知らないのか?」

「うん…」

「仕方ねぇ、簡潔に説明してやるよ、有り難く思いな」

「うん」

「死竜は龍神と相対する竜だ、龍神は秩序と平和を司るが死竜は破壊と混沌を司ってんだ」

「へぇ〜、で何でここに繋がれてるの?」

「俺様が聞きたいね、嬢ちゃんは何で俺様を自分の中に繋ぎとめる事が出来る?」

「私の中?」

「あぁ、ここは嬢ちゃんの中さ」

「…」

アティは言葉を失ったようだった

「まぁいい、それより話を変えるが」

「なに?」

「嬢ちゃんがガレクトスに使った力あるだろ」

「ガレクトス?」

「ガシュアの集合体の化け物だ」

「あぁ、あのでっかい化け物ね…」

「話を戻すぞ」

「えぇ」

「嬢ちゃんがガレクトスに使った力はここから溢れ出た俺様の力の鱗片だ」

「…」

アティは黙ってアルテマの話しを聞いていた

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