《MUMEI》
外される鎖
アルテマは話しを続けた

「俺様は嬢ちゃんに力を貸してやってもいいと思ってる」

「えっ?」

アティは何で?と言うような顔をした

「そのかわりに俺様を繋いでいる鎖を外してくれ」

アティは疑惑を抱いた目でアルテマを見た

「おいおい、勘違いしないでくれよ、俺様は嬢ちゃんをとって食うつもりはない、ただ繋がれてるのって暇なんだよそれに嬢ちゃんに死なれたら困る」

「何で?」

「長い事ここに繋がれてたからな、俺様は嬢ちゃんの一部みたいになっちまってな嬢ちゃんが死んだら俺様も死ぬって事さ」

「まぁ、信用する…」

「ありがとな、嬢ちゃん」

「鎖ってどうやって外すの?」

「嬢ちゃんが左手で握ってる鍵で」

「私鍵なんて持って…」

アルテマの言った通りアティは左手で鍵を握っていた
そしてその鍵を使いアルテマを繋いでいた鎖を外した

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫