《MUMEI》

恥ずかしくて、口を塞ぎたくとも、両腕を頭の上に、帝の片手で固定されていてそれも叶わない。

あぁ、涙が止まらない。

怖い。

帝が、俺のムスコをぎゅっと大きくて熱い掌に握り込む。

「ああっ‥‥!」

否応無しに、勝手に俺の体は反応して、甘い声が洩れる。

「剣‥‥可愛い‥‥」

熱を含んだ色っぽい妖艶な声で耳元に囁かれ、肌がざわりと粟立つ。

「ん‥‥ぁん‥‥みか‥」
名前を呼ぼうにも、抵抗しようにも、キスをされ、弱いところを攻められて、なにもかもが上手く出来ない。

「‥‥あああっ‥‥!!やだっ‥‥も‥‥で‥‥」

カリっ、と尿道の先を爪で軽く引っ掻かれる。

ズクン、と下半身がまた疼く。

「剣‥‥おっきくなってる。‥‥‥キモチイ?こんなにもう濡れてる。聞こえてる?くちゅくちゅいってるの。」

くすり、と艶やかに帝は笑うと、わざと音を立てて俺のムスコを擦る。

「やめ‥‥帝‥‥なん‥‥」

視界は涙で最悪な状態。

ほんと、何でこんなことになってるんだろう。

俺、帝に何したんだろう。

考えてみるけどやっぱり分からなかった。

「‥‥‥やっ!」

帝が、俺の蕾に触れる。

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