《MUMEI》
契約と刻印
鎖を外された死竜の王アルテマは首を振り体をのばした

「嬢ちゃんのおかげで鬱陶しい鎖から解放された、次は俺様が約束を果たす番だな」

そう言ってアルテマは聞いたことの無い言葉で何かを唱えたすると下から魔法陣のようなものが浮き上がってきた

「嬢ちゃん、そこに血を一滴たらしな」

「うん」

アティはわけもわからないまま魔法陣に血を一滴たらした
すると魔法陣は死竜の刻印となってアティの首に宿った

「これは?」

「死竜の刻印」

「死竜の刻印?」

「死竜と血の契約をした証だ」

「血の契約!?」

「大丈夫だ、血の契約は契約した一方が死んだらもう片方も死ぬ、だが互いの力を数倍に跳ね上げ互いの力を使う事が出来る契約さ」

「そっか」

「それに、嬢ちゃんの刻印は死竜王の刻印だ死竜は嬢ちゃんの言う事を聞くだろうよ」

「ほぇ〜」

「嬢ちゃん、あんまり俺様の力を使い過ぎるなよ」

「えっ、何で?」

「死竜の力を使う事は死竜に近づく事になる」

「わかった、気を付けるよ」

そう言った瞬間にアティは気を失ってしまった

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