《MUMEI》 ベッドに寝かせられていた塁羅は、ガバッと起き上がった。 目から大量の涙が溢れ出ていた。 部屋を見渡しても誰でもいない。 塁羅は靴も履かずベッドから出て裸足で扉へと歩いて行った。 足はフラフラし今にも崩れてしまいそうだった。 「誰か…」 塁羅は今自分が寝ていた所を振り返った。 するとそこには赤く血に染まった部屋があった。床や壁にはおびただしい血がついていた。 「僕が…また殺したの?」 前へ |次へ |
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