《MUMEI》 「どうして誰にもいないの…勳羅…、ラルン…、飛角さん、蓮邊さん…どこにいるの」 塁羅は真っ赤な扉を開け、部屋を出るとそのまま倒れてしまったが誰かに受け止められた。 「塁羅、靴も履かずにどうしたんですか?お手洗いですか?」 「ラルン…良かった…生きてる…」 塁羅はラルンの服を強く握りしめた。 ラルンは小さく首を傾げた。 「僕また人を殺しと思った…、だって見てラルン、部屋が血まみれなの…」 ラルン震えている塁羅を優しく抱きしめると、部屋を覗いてみた。 しかしそこには血まみれの部屋どなく普通の綺麗な病室があった。 前へ |次へ |
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