《MUMEI》
鳳凰学園男子寮
ゾクゾクゾク!!


「ん? どうした? 誠」

「あーすみません。何か、寒気が…」

「風邪か?さっきもくしゃみしてたし…」

「いや、それは無いと思うんですけど」


風邪、滅多に引かないし


「そうか。具合悪かったら言えよ」

「はい、ありがとうございます」


優しいなー、虎之介先輩は


あの


鬼畜校長と大違いだよ!


脅された俺は、結局男として一年間過ごす事になった


そして今は、虎之介先輩と男子寮に向かっている


『この学園、他にも鈴木っているから、名前で呼んでくれ』


部屋から出てすぐに、そう言われた


『いいですよ』

『高橋君も名前で呼んでいいか?』

『はい!呼び捨てでお願いします』


『君』付けは、女だから言われた事無くて、違和感あるし


『わかった』


虎之介先輩は満面の笑みで頷いた


あの笑顔は眩しかったなー


なんて、思い出してたら


「着いたぞ」

「…」


うん、何となくそうじゃないかと思ったけどさ


目の前にある建物は、さっき見たけど


…ホテルみたいだった

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫