《MUMEI》

カレーパンマンは、不意に訪れた無力感に、握った拳を思わず弛めた…。



(そんなこと………できる訳がない……。)



そのデクレアーティションを実現すれば、ジャム食品は完全に終わる…



即ちそれは、2万人もの従業員が路頭に迷うことを意味しているのだ…。



(世間に公表すれば、不幸に陥る人間を更に増やすだけだ…。)



正しい道を進むことが、万人を幸せに導く選択とは限らない…。



カレーパンマンは、虚しく道々巡りするジレンマに、頭を抱えることしかできなかった。





その時―――…

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫