《MUMEI》
鳳凰学園男子寮3
「誠、この人は管理人の門脇さん」

「よろしくお願いします」

「あ、こちらこそ、これからよろしくお願いします」


…一年間だけだけど


門脇さんに頭を下げた


「わからない事があったらいつでもここに来て下さいね。

私がいない時は、息子がいますから」

「息子?」

「学園の設備管理の仕事してるんだよ。ちなみに美形」


また美形か


でも、門脇さんに似てるなら、美形だろうな


「はい、これが鍵だよ」

「ありがとうございます」


門脇さんが渡してくれたのは


『1205』と書かれたプレートがついた鍵だった


つーか、鍵までホテルっぽい


「部屋はオートロックだから、もしインキーしちゃったら、ここにスペアがあるから、取りに来てね」


ますますホテルっぽいな


「じゃあ、部屋まで案内するよ」

「すみません」


別に方向音痴じゃないけど、さすがにこの広さは不安になるから、虎之介先輩の言葉に甘える事にした


「気にしなくていい。それに、俺も同じ階だから」

「え!?」

「最上階は、特別なんだ。ほら、行くぞ」


虎之介先輩は、当たり前のようにエレベーターに乗り込み、手招きした

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