《MUMEI》
鳳凰学園男子寮4
「先輩。このエレベーター、おかしい…です」


『1』と『2』と『3』と…


『12』しか、無い


「あぁ。最上階…十二階の住人専用エレベーターだからな」


先輩はそう言って、カードを入れ、『12』のボタンを押した


「ちなみにこれは、このエレベーター専用カードで、カードを入れないと、このエレベーターは動かないし、十二階へも行けない。

持ってるのは、十二階の住人と、門脇さん親子

それに、中等部と高等部の校長

それから、理事長だけだ」

「俺、持ってませんけど」

「多分、部屋にあると思う」


そして、エレベーターは止まり、扉が開いた


…うん


ホテルの廊下、だ


しかも、高級だ


俺、…場違いだ


「先輩。ここ、本当に寮ですか?」

「寮に決まってるだろ」


ですよね


「まぁ、このフロアは、特別だけどな。

ほら、ここが誠の部屋だぞ」


そこには確かに『1205』という金色のプレートがついた扉と


『高橋 誠』の銀色のプレートが付いていた


…よし


気合いを入れて、鍵を開け、中に入った

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