《MUMEI》

「ママ・・・なんでぇ・・・?」

【あの日】から2日経った。
グレイグは泣きじゃくる娘と親族、友人達と共に妻リナが眠る墓前にいた。

「ガス爆発だったんだってね・・・可哀想に・・・。」

「まだ若かったのに・・・。残念だ。」

グレイグの後ろで親族や友人が話していた。

「リナ・・・。」

グレイグは虚ろに妻の名を刻まれた墓石を見つめていた。

「・・・ん?」

グレイグが近くにこちらを窺っている黒い服にサングラスの2人組を見つけた。

「イリーナ・・・ここにいるんだ。」

「パパ?」

グレイグは2人に歩み寄る。

「なんだあんたらは?」

「グレイグさん?」

話しかけたグレイグに質問を返す。

「そうだが?」

「私は警察の者です。私がウォルター。彼はテイラー。」

そう言って2人は懐から警察の証明書を見せる。

「警察が何の用だ?」

「あなたの自宅のガス爆発・・・恐らくあれは事故ではないでしょう。ガス管に細工された跡がありました。何か恨みを買うような事は?」

その言葉でグレイグはすぐさま【あの連中】が頭をよぎった。

「・・・いゃ・・・特にはないな・・・。」

「・・・そうですか。私達は独自に殺人で捜査させていただきますが・・・。宜しいですか。」

「あぁ・・・。」

そのまま2人は去りグレイグは娘の元へ戻る。

「パパ?なにかあったの?」

「いや・・・パパの知り合いの人さ。心配ない。」

2人はそんな会話の後、妻の墓前を後にした。








その夜・・・

「・・・奴ら・・・許さん・・・。」

グレイグは妻のいない真っ暗な寝室で決意した。





復讐を。








グレイグは自分の机の床下からグロッグ17を取り出した。



「オレは・・・この業からは抜け出せないのか?」



グレイグの【過去】の業は・・・深く残っていた。

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