《MUMEI》

「二郎の切り売りするなよ?この馬鹿が調子づくだけだからな。」


「お守り渡したのは乙矢じゃないか?」

ちょっとした矛盾は乙矢の不敵な笑みで流された。


「ちょっと、二人さっきから近い!」

乙矢と俺の間に割り込んできた。


「そうそう、二郎君は七生君の横でしたね。」

乙矢はそう言うと七生と密着されるようにして配置された。

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