《MUMEI》 「七生、もういいから。」 人気が無くても公共の場だから、気にしてしまう。 「いーじゃん、もうちょっとだけ、な?」 な?と小首を傾げられ囁かれたら反抗出来ない。 七生はきょろきょろ辺りを見渡してから自分の軽く下唇を噛んだ。 何と無く、 キスの合図だなと感づく。 突き飛ばしてやろうか迷ったけれど、七生が合格祈願のお守りを二つ持ってたので、そんな気力も失せてしまう。 瞼を閉じてから、 顔を上げた。 七生の指が顎に添えられた。 前へ |次へ |
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