《MUMEI》
鳳凰学園男子寮8
「生徒会もそこにいるんですよね?」


だってあいつら、その条件ぴったりだし!


「…いや」

「へ?」


違うのか?


「生徒会は、森に専用の寮がある」


森に寮?


…似合わねー


自然とあいつら…


似合わねー


「あと、風紀委員会の寮は、女子寮の近くにある。

ついでに職員寮は、ショッピングセンターの中にある」

「風紀委員?」

「生徒会に次ぐ権力がある委員会だが…

風紀委員は皆、ふもとの方に行ったから、新しい風紀委員会がどんなものかはまだ知らない」

「ふーん」


虎之介先輩でも知らない事あるんだな


何となく、先輩はこの学園の全てを把握してるイメージがあった


「俺、そんな完璧じゃないぞ」

「へ?」

「俺が知らないって言った時、お前異常に目が丸かった」

「すみません」

「いや。あ、そうだ。理事長と校長から伝言」

「…」


嫌な予感、再び


「『クローゼットにプレゼント入れておいた』だそうだ。

『一人になったら見ろ』と。

じゃあ、夕飯の時間…六時頃迎えに来るから、それまでゆっくりしてろ」


そして俺は一人になった

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