《MUMEI》

無理矢理、七生の部屋に連行されてた。


「いったあ……」

頭ぶつけたのもお構いなしか。
大きな瞳を向けてきた。
光を集めてきらきら瞬いている。
大体のことは、その瞳とカッコイイ声で折れるという展開である。


「二郎、一緒に暮らさないか?」

それって……


「合格したら言おうとしていた?」

プロポーズっぽいし。


「今、思い付いた。」

七生らしいや。


「……七生って一人で暮らすの下手だからね。俺が居ないとダメなんだ?」

七生の部屋は週末掃除しに行ってた。


「そう、ほかの誰でももない二郎が居なきゃダメなんだ。」

まだ、俺は頑張れる、七生がいるもの。
そう思わされた。

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