《MUMEI》

「どうされました?」


「べ‥別に呼んでへんっ‥」


「おかしいですね──今確かに呼ばれたような気がしたんですが」


「そらアンタの勘違いやて」


「──フ‥。本当にそうですか?」


「なっ‥」


見透かされとる‥!?


「僕がいないとつまらないと──そう思ってらっしゃいませんでした?」


「うっ‥」


アンタはエスパーか!?


「お喋りする位なら構いませんよ? お望みになるなら」


「別にええよ。忙しいんやろ‥?」


「言う程じゃないですよ──」


「〜〜〜‥。なぁ、何で机とかの場所変わってるん?」

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