《MUMEI》 おむすびマンは、忌々しそうに、そのメモリースティックを凝視していた――…。 ノートPCのウィンドウには、書きかけのメールがそのままに開かれている。 それは女から受け取った圧縮ファイルを解析させるために、心当たりの人物に宛てたメールだった。 そこには次のような文章が綴られていた――… (メール文)『このメールに添付されている圧縮ファイルを解凍できるか? …お前には難しいかな? まあ期待しないで待ってるよ。』 メールは、相手を挑発するような言葉をわざと選んで書かれていた。 おそらくオタクのような人間にありがちな、自尊心を逆撫でされるとムキになって働くタイプの相手なのだろう…。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |