《MUMEI》

「テーブルの下からですが?」


「‥何でそないなとこから」


「どんな反応をされるかと──、!?」


「‥何してんねん‥」


頭ぶつけるとか有り得へんやろ‥。


初めて見たわ‥アンタがドジったとこ。


「‥ぼ‥僕とした事がっ‥」


「──頭ぶつけた位で何もそないにヘコまんかて」


「っ、ヘコんではいませんよ‥別に」


ぁ──ちょっと照れとる。


「何か‥?」


「ぁ‥ううんっ‥」


一瞬やけど、可愛えとか思てしもたよ‥。


「ん‥そろそろ時間だ‥。──行きましょうか、お嬢様」


「ん‥そろそろ時間だ‥。──行きましょうか、お嬢様」


「ぇ、どこに‥?」


「教会へ」


「何するん‥?」


「結婚式です」


「なッ‥」


「驚いてる暇はありませんよ?」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫