《MUMEI》 さて、5限目の開始を知らせるチャイムは鳴ったものの… 家庭科の先生が来ない。 もうチャイムが鳴ってから、10分が経っている。 11分… 12分… 13分… 14分… みんな、そわそわし始めた。 そして15分が経った。 「おっしゃー!!」 「先生来ない系じゃん!自習だぁ!!」 「ポケ●ンやろーぜ!」 大体、15分過ぎれば先生は来ないだろうという、推測により、自習という名の自由時間が始まった。 「まじ??じゃ、寝るのはもったいないな。」 あたしの頭はなんて都合がいいのでしょう。 自由時間と決まった瞬間、眠気が綺麗さっぱり、どこかにいってしまったのだ。 「ふぁあ…先生来ないなんてラッキーだな。」 あたしは絢南の方を振り返り言った。 「確かに。課題出来るしね。」 「か…課題?!」 あたしは絢南の言葉に驚いた。 「課題やるより、あたしとコミュニケーションとってよぉ!」 あたしは絢南にすがった。 必殺☆キラキラお目ビーム!! しかし、苦労がいもなくビームは弾かれてしまった。 前へ |次へ |
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