《MUMEI》 バイキン組の男達は、今にもドアを蹴破って部屋に入ってきそうな勢いだ。 おむすび「ひいぃ!」 おむすびマンは恐怖に震えながら、部屋のなかを右往左往していた。 この部屋はホテルの6階にある。 無論、かびるんるん達が叩く出入口のドア以外に逃げ道は無い上に、シングルルームには身を隠すスペースも無い。 おむすびマンには、この局面を無事に切り抜けることは、もはや不可能に思えた。 (ならば今、何をすべきか!?……何ができるのか!?) 限られた時間のなかで、様々な思案が、おむすびマンの脳内で交錯した! 前へ |次へ |
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