《MUMEI》

『あれ?お兄ちゃん
が、出て行った』

リーナが、窓の外を
眺めて呟いた。


『天使様との話、終
わったのかな?』

リオンが言うと、リ
ーナは嬉しそうにジ
ェルマの居る部屋へ
と走り出した。


『天使様?』

部屋に入るとベッド
に眠るジェルマを見
付けた。


『あれ?眠ってるん
だ…』

残念そうにリオンの
部屋に戻った。


『そう…天使様も疲
れてるのかな?』

リオンの呟きにリー
ナは頷いた。


『あ、もしかしたら
お腹が空いてるのか
も…』


『『…うん!』』

二人は頷き、互いに
お小遣いを出した。


『私、パンを買って
くるね!』

二人のお小遣いを握
り締めてリーナが家
を出て行った。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫