《MUMEI》 「ぁ…ケンカじゃないよ…カッコイイねくるみちゃん///」 「アキラしゃんにコレなのー///」 そう言ってくるみは手に持っていた紙で作ったティアラをアキラに付けさせるとニコーツと笑っていた。 「くるみちゃんが王しゃまで、アキラしゃんがお后しゃまなのー♪」 「えへへ…ありがとう///」 「俺は無いのか?」 「兄ちゃはね……ニンジャーなの!」 「金髪の忍者がいるか…」 「…にゃルトは金髪だよ?」 くるみが来た事で場の空気が和らいだ所で、アキラはジャケットをクリーニング用にまとめ、紙のティアラを付けたまま夕飯の準備にとりかかっていた。 「忍者めー!」 「王様が戦うのか…シーザーみたいだな…」 アキラが夕飯を作っている間、ベッドルームでくるみをあやしながらアキラの携帯を見てみると、やっぱりアキラが言っていたジェイミーとの待ち合わせのメールが入っていた。 「どうしたのぉ?」 「任務中だ…静かにしろよ」 「ふ〜ん…分かったんだってばよッ!」 暴れているくるみを押さえ込むと、ジェイミーという彼から届いたメールに返信を書いた。 ”Thank you,It was happy today. Will you meet the next Saturday?ありがとう、今日は楽しかったよ、次の土曜に会えるかな” と、平凡な文句を書いて。 ”I'll give you my PCaddress.こっちのパソコンのアドレスを教えるね” の後に会社で自分の使っていたサブアドレスを書いた。 (こんなので引っかかるのかは分からないが…) 後日、ちゃんとジェイミーは引っかかってくれてメールを返してくれた。 可愛らしい文章にちょっと悪いかな…と思いつつ、アキラになりすましながら何度かメールのやりとりをした。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |