《MUMEI》

思い出の場所っていっても、たいしたことないかもね。

みんなからみれば

でも、私はここが好き。

イオと帰り道に別れてから

気がついたらこんな所にきちゃってたんだ…

ここでユウはこういってくれた



「お前さぁ、俺らの学年の女子になんかされてんの?」



そう。去年の夏、部活をやめる前に言ってくれた

もう気まづくなってたのにね。

ユウから話しかけてきてくれることなんてなかったのに

この日はこういってくれたんだ



「なんかあるんだったら言えよ?」



他の人からみれば、ただのなぐさめの言葉かもしれない

それでもうれしかった。

ユウはずっと知っててくれたんだ、

私のこと見ててくれてたんだねって思えた。







でも、私は



「大丈夫。何にも無いよ」













嘘をついた。

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