《MUMEI》

なんの抵抗もなく言えた。



「こんな話してる最中に悪いけど、男子から私がユウ、好きなのきいた?」



「あぁ、きいたよ」



「ホントだからね、嘘じゃないからね」



「………」



「…困るよね、いきなり…ごめん!!」



走った。私は逃げた。

怖かった。ユウに部活やめるっていいそうになったから。

もし、ユウがそれを止めてくれなかったら?

それは私のことは友達としてしか見てないってことだから。

それだけは、イヤだった。

それに期待してた。この、はじめて一緒に遊んだ日から、ずっと、

何か大事な話をするとき、

ただ遊ぶとき、

いろんなときに、ここに来てはなした。

だから何か期待してたのかもしれないね

いつも、いい知らせをきくのはここだったから…

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