《MUMEI》
問いかけ
竜化を解いたアティは随分と疲れた様子だった

「アティ!」

ウールはアティを抱き締めた

「お母さん、お父さんは?」

「大丈夫よ」

「そっか…よかった…」

そう言ってアティは気を失った

ベッドで眠っているアティの髪を撫でながらウールがザルエに話しかける

「ねぇ、ザルエ」

「なに?」

「どうしてこの子やアクトが戦わないといけないのかな…」

「…」

その問いにザルエはこたえられなかった
そして沈黙の中アティが目を覚ました

「ん…」

「アティ、大丈夫?」

「うん」

「よかった」

その時アクトとリツが部屋に入ってきた

「姉さん、大丈夫?」

「アティ、大丈夫?」

「2人共、大丈夫だよ」

少しの談笑の後ザルエが口を開く

「今日はゆっくり休んで明日死界に向かおう」

そして各々が休息につく

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