《MUMEI》

食パンマンは、その婬猥な唇がどう動くのかを黙って見つめていると…



ドキン「バイキンマンは、ジャム食品に見切りをつけたわ…。」



ドキンちゃんは、バイキン組の姉御の顔に戻って話しはじめた…。



S専務「何だって?……それは本当か…?」



ドキン「ええ…。絞れるだけ絞り取ったから、もう用済みなんですって…。」



食パンマンは軽く溜め息をつき、ドキンちゃんの顔を見つめていた視線を天井に向けた…。



S専務「ふっ…。アンパンマンが聞いたら、さぞ憤るだろうな…。


まぁ、でも僕は兼ねてからバイキン組との癒着には感心しなかったクチさ…。


奴と手を切れるというのなら、お誂え向きな話だよ…。」



食パンマンは、まるで他人事のように笑った…。

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