《MUMEI》

.


彼が見つめているのは、


わたしの爪。それに施されている、ネイルアート。


クリアベースに、ブルーのホログラムのグラデーション。そのアクセントになっている、透明なラインストーン。



彼は、わたしのネイルを見つめたまま、

譫言のように、言った。





「あの、イルミネーションみたいだ…」





−−−それは、





わたしたちが出会った、



あの、駅前の、



神秘的な、光のアート…。





彼の言葉に、また目頭が熱くなり、

ふぅっと涙が込み上げる。

わたしは年甲斐もなく、

彼の胸の中で、子供のように、

ただ、泣きじゃくった……………。





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