《MUMEI》 『夢視!大丈夫か?』 白がドアを開けると 同時にショウが血相 を変えて飛び込んで 来た。 『ショウ様!』 『……』 嬉しそうに呟く白と 無言の夢視。 『やあ、白。』 そう言いながら、ツ カツカと夢視の方へ 歩み寄る。 『…っ』 おもむろに夢視の細 い手首を掴んだショ ウは、真新しい包帯 を見詰める。 『昨夜も、酷い目に 遭わされたのか?』 そして、夢視の首筋 に残る無数の生々し い内出血の跡を発見 する。 『……夢視』 『離せ!』 ショウの言葉に答え る事はせず、フイと 横を向き呟く。 『夢視様、ショウ様 はアナタを心配して いるんですよ』 見かねた白が、声を 掛ける。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |