《MUMEI》
1206号室の住人3
「はいはーい」


今度は誰だろう


ガチャッ


「あ、やっと開いた〜
もー、すぐに開けてよね

あ、僕ねー、松嶋晃司(まつしまこうじ)
お隣さんで年上だから、こーちゃんて呼んで

僕は君をせーくんて呼ぶから
これ決定ね

んで、僕バイでバリバリのタチ…男役、攻めだから
ストライクゾーン極狭だから、せーくんが入るとはとーてい思えないけど…



せーくん見た目オッケーだから、性欲処理の相手は出来るからね
人肌恋しくなったら遊びにおいでー

あ、それから最後に質問!

好きな子と嫌いな子にはどーいう風に接する?」





何!? こいつ!?


「あ…夕飯作らなきゃ」


さ、皐月?


「そ、そうだな。手伝う。じゃあ、な」


和彦?


何お前等急に帰ろうとしてんの!?


「あれ、わっくんにさーちゃんに…

タイガー」

「や、ヤア、松嶋クン」


タイガーって…


虎之介先輩?


つーか、いつの間に、そんな部屋の隅に!?


「「じゃあ…」」


松嶋の視線が虎之介先輩に向いている間にわっくん…和彦と、さーちゃん…皐月は逃げて…出て行った

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