《MUMEI》

そうだった。
来月は文化祭。
あたしが高校に入って、最も楽しみにしていた行事である。

その行事をもっと間近に感じたくて、実行委員…文化祭のスタッフになったのだ。

今日も文化祭の打ち合わせの会議が放課後にあるのだった。


「あー楽しみだなぁ♪
早く文化祭になって欲しい!」


あたしは、さっきまでむくれていたのも忘れて、顔はニヤけていた。

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