《MUMEI》
琉緒
「城所行こう?」
「あっうんっ」
　関くんはみんなの前では怖いようなことをしない･･。
　でも･･2人になると･･。

「おめぇ･･ふざけんな･･調子乗ってんじゃねぇーよ」
「･･」
「おめぇ･･福山がすきなんだろ?」
「えっ･･?」
「福山　純だよ!!」
「そんなわけないじゃんっ!!」
「だってきいたぜ?琉緒にさ」
「琉緒って･･?」
「加藤琉緒のことだよ」
「うそっ･･･そんなわけないよ･･だって･･琉緒と関くんは何にも関係してないじゃない･･」
「だって俺ら付き合ってるから」
「何で･･嘘に決まってるよそんなこと･･」
「嘘じゃないよ?第一あいつの元彼は美山　大空だろ?」
「･･･」
「あいつのことだったらな･･お前よりずっと知ってるよ」
「そうかもしれないけど･･あたしは琉緒を信じたい･･」
「よくそんなバカげた事いえるな･･まぁ･･バカだもんな･･ハハッ」
「私はバカだけど･･琉緒のこと悪く言うのは許せないよっ!!」
「お前に許されなくたって別に関係ねぇし」
「･･･」
「俺の足元にも及ばないバカどもばっかりだな･･本当に」
「何でそんなひどいことが言えるのよ」
「おめぇ･･どの口でそんなこといってんだよ･･殺されてぇのか?チビ」
「やめてよ･･･」
「もうすぐチャイムがなるから委員会に行こうか」
　先生が通ったから関くんは言ったのだ。

「あっ･･うん･･･」

前へ |次へ
作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する
携帯小説の
無銘文庫