《MUMEI》 卒業式私が担任としてはじめて受け持った学年が今日卒業式を迎える―。 「何だか思い出しちゃうな・・」 「目黒先生っ・・・」 「あ・・西田先生・・」 「とうとう卒業式だね」 「そうだね」 「あのさ・・・俺と付き合ってください・・」 「でも・・アタシには燐がいるから」 「知ってるよ。目黒先生に・・忘れられない人がいること・・」 「うん・・」 「知ってて言ってる。俺のことまだ好きじゃなくても」 「好きだよ」 「えっ」 「ずっと前から好きだったけど・・・?」 「ホント・・?マジで?」 「うん」 「ヤッター!!」 「喜びすぎ」 「雪・・・」 「ん?」 「好きだよ」 大智(だいち)が優しくキスをする。 「あたしも・・・」 前へ |次へ |
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