《MUMEI》

同時に離れ、睨み合
う。


バシュ、ザシュ!
次の瞬間、ケインの
剣が、男の右腕を斬
り落とした。


『ウオォォッ!』

男は、痛みに踞る。


『利き腕を無くして
は殺し屋も廃業だな
?悪く思うなよ、自
分で望んだ結果だか
らな!』


赤い髪を揺らし、冷
酷な瞳で剣を突き付
け、男を見下ろした
ケイン。


ーー赤い悪魔!ーー

男は、ケインの通り
名を思い出し、ゾッ
として震え出した。


『命だけは、助けて
やるから…さっさと
引け!』


『あぁぁ…!』

男は、慌てて飛び出
した。


部屋に残ったのは、
ベッドで眠るジェル
マと気絶しているセ
イル。


ふと、視線に気付き
振り返るケイン。

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