《MUMEI》

ドキンちゃんの翡翠色をした瞳が、食パンマンの涼しげな眼と相対している…。



ドキン「ゴールデンパラシュートを用意してあるの…。


私達のサテライト企業…… B・F・G(バイキン・フィナンシャル・グループ)の重役ポストの席を空けておいたわ。」



食パンマンの眉がピクリと吊り上がった。



…ゴールデンパラシュート………



…直訳すると“黄金の落下傘”



経営層の人物が、巨額の退職金や他社の重要な役職と引き換えに、崩壊してゆく企業から飛び降りる様子に喩えられた語句だ。



食パンマンの口元に当てがわれていた指先が外される…。発言は許された。



S専務「ほぅ…。バイキンマンも色々と手広く稼いでるんだな…?」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫