《MUMEI》

約10年前


「塁羅、月快くんとの記憶消したあげようか?きっとその方が塁羅にとって良いと思うんだ。俺に消されるのが嫌ならラルンが消してくれるけど」


3、4歳の塁羅は目を泣きはらし顔色がすごく悪くなっていた。


「記憶消しちゃダメ、月快くんに言われたから。記憶消したら出来ないからだからダメ」


「別にやられなくても良いんですよ塁羅、あなたが無理をすることはないんですよ」


「無理じゃないよ、塁羅が月快くんを殺したんだ。塁羅がやらなくちゃだから忘れたくない」

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