《MUMEI》
神谷
「まず・・1年生の中から委員長を決めて・・」
「どうする?」
「城所さんが良いと思います」
関くんが言った。
「じゃあ・・関君が言うならそうしようか」
「えっ・・私・・?」
 学級委員女子はみんな関くん目当てで立候補したみたい・・。
 だから委員会では関くんの意見は大きく影響する。
 しかも、男子にも人気がある・・。
「関が言うならな〜」
とかね・・。

「委員長かぁ・・」
「じゃあ、城所仕切ってよ・・」
 あれ・・“さん”は?
「えっとこれから・・副委員長1名と書記2名を決めます」
「副委員長やりたい人・・」
「あっ・・俺やる」
「えっと・・神谷 龍(カミヤ ロン)くんでいいですか?」
「いいです・・」


「委員会終わったっ!」
「おいっ・・城所さん」
「はっはい・・あっ神谷くんだね」
「うん・・龍でいいから」
「ろ・・・んくん?」
「“くん”はいらないよ」
「龍」
「これから委員会でいろいろ顔合わせることも多いだろうからさ・・絵麗那って呼んでいい?」
「いいよ??」
「絵麗那・・これからもよろしく」
「うんっ」
「バイバイ」
「バイバイ」
 本当にウチのクラスのバカ学級委員とかえて欲しい・・。
「俺と神谷をかえて欲しいって思ってるだろ?」
「ぅぅん」
「顔に書いてある」
「えっ・・」
「調子乗るなよ」
「関くんってもてるんだね」
「えっ?俺に興味持ってくれた?それともやきもち?」
「あたし・・関くんのこと嫌いだから」
「は?俺のこと嫌いなんていってみろ・・学校の女子全員から嫌われるぞ」
「どこからその変な自信は出てきたんですか」
「なめんなよ」
「・・・」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫