《MUMEI》
愛用
二郎の美貌は説明し難い。

何せ、見る人によっては如何様にも捉えられる。
第一印象は一貫して地味とか、影の薄い、平凡と言われる。

不思議なことに、二郎を知るとその仕種や儚さが見え、いつの間にか目で追ってしまうのだ。

これは二郎に興味を持たなければ気付かないことで、同時に、二郎を傷付けてしまいたいという思考も持っている心身不安定な人間に多いようである。

普通に愛でる奴もいる訳だが……これは保護欲に近い。








理由を考えてみた。
嫌われた、愛想を尽かされた、向こうでいい人が見付かった……?

「なあ、俺に言いたいことあるんじゃないの?」

撫でるようにそっと囁いた、二郎にはこれが一番効果的な術だ。


「無いよ……」

目線を合わせない、同じベッドなのに、背中を向けるし。


「俺に言えないの?」


「ま……まだ整理がついてないから。」

整理?
俺達のことが?

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