《MUMEI》

学ランの釦が黒地に金色のラインストーンのように光る。
スタンドライトが二郎の露になっている脚の輪郭を描いていた。
両手にはガムテープ、上着に学ランを着せている。

俺の提示する条件に耐えることが出来れば二郎の言うことには怒らないと約束した。
従順に学ランに着替え、手は捕えられて、下半身は脱がされている。

爪先がシーツを掻いた、可哀相に、慣らされた熱と辱めで呼吸の乱れは隠しきれていない。


「じろー……取引だと思えばいいんだ。」

ビジネスの一つだと思ってくれればいいだろう。
割り切った方が別れたとき、後腐れ無い。
そう思うようにすれば、楽にスイッチを起動することが出来た。



先ずは一回、
親指に一瞬だけ音がした。



『――――――ひっ、』

その一瞬で、弾けるように二郎がベッドのスプリングを揺する。
冷静に観察している自分が怖くなった、二郎のことが好きなのに、こんなことしたいなんて虚しいに決まってるのに。
でも、それに比例して楽しいと思っている。


二郎はというと知らない刺激を受け、生まれたばかりの赤子のように握りこぶしを二つ作っていた。

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