《MUMEI》
アルゴンの朝
クーとアルゴン


起きるのが早いのは、もちろんアルゴンである。


アルゴンは、その日もいつも通り目覚ましより早く目を覚ました。


そして、手際よく朝食とクーが持って行く弁当を作る。


ちなみに洗濯乾燥は、タイマーをセットしておいたから、既に終了しており


今の洋服はほとんどシワにはならないから、クーを送り出してからたたんでも支障は無い。


…今日は食うかな、あいつ


二人分ではなく、ネオンと


昨日クーが拾った少女


エアーを合わせた四人分の食事を用意しながら、アルゴンは、ため息をついた。


ちなみに、エアーの朝食だけ特に女の子が喜びそうな特別メニューにしてある。


…よし


小さく気合いを入れてアルゴンは、クーの寝室に向かった。


何故小さくだったかと言えば、キッチンの近くのリビングに、エアーが寝ているからだった。


このリビングは、ネオンが一緒に住んでいた時に改良され


ボタンを押すと、天井から床まで防音ロールカーテンが下りてきて


独立したプライベート空間


客用寝室に早変わりする仕組みになっていた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫