《MUMEI》
ヒューマノイド・フラワー
『白くん、お疲れ様
今日の検査は終わっ
たよ』

ユウリ先生が笑って
告げる。


ここは、花達の研究
施設…白や他の花達
はここで生まれたの
だ。


『はい、ユウリ先生
ありがとうございま
す』

白は、衣服を身につ
けながらお辞儀をし
た。


『一回り大きくなっ
たみたいだね、白ク
ン』


『え、本当に?』


『おや、嬉しそうだ
ね。』

クスクスと笑いなが
ら頷くユウリ先生は
白の憧れのヒトだ。


長身にスラリと伸び
た手足、程好く付い
た筋肉に、広い背中
大人の男性を感じさ
せる。


『僕も、ユウリ先生
みたいになれるかな
?』


『え、私みたいに?
なりたいのかい?』


『うん、早く大人に
なって、夢視様を支
える様になりたいん
だ!』


…成る程、それでか
白の急激な成長の原
因は…。第一段階は
クリアーしたな。

納得するユウリ先生
だった。

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