《MUMEI》

「空って、どこからが空だと思う?」


屋上のフェンスに
指を絡ませ
空を見上げながら

彼女は私に
問いかけた。


そう、
あの日もこんな蒼い…

空だった。


「さぁ、あれじゃない?オゾン層があるあたりからじゃない?」


私がそう答えると
彼女は

「ふうん。」

と生返事をした。

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