《MUMEI》

パタパタッ…
ラルムくんの足音が
聞こえて来ます。


『…っ!!』

私は身体の異変に
慌てました。

ーーまさか!?
…ボウゥゥン!…


『ギル様、狐くんの
ミルクを貰って来ま
したよ〜!』

ラルムくんの明るい
声が聞こえた、その
後に……

…ガッシャァン…
ミルクのポットが
床に落ちました。


ラルムくんの目前に
映る光景……。


恋人のギル魔王様の
膝に抱っこされた全
裸の煌…ギルの右手
は煌の顎の下に、左
手は煌のお尻に這わ
されていたのです。


『『『なっ!』』』

三人共に、パニック
です!


一番早く立ち直った
のは、手の早いラル
ムくんです。


『バチィィン!!』
『バチィィン!!』

流石です、ラルムく
ん!そして、痛いで
す。

私と魔王様の頬を叩
き涙顔で叫びます。


『う、浮気者〜僕だ
けって言ったのに、
煌さんと…ギルのバ
カーー!!』

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